上K

鏡の中にある如くの上Kのレビュー・感想・評価

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)
3.8
なるほど神の沈黙なのだろうと思う一方、どちらかというと本当の意味で信仰から離れて生きられるかを考えてしまう。ここでの「愛」みたく、何かを(おそらくほとんどは無意識に)神格化する事でようやく正気を保つ、という心の動きはある気がする。脆いけど、そういう事でしかないように思う。
信仰によって崩れた娘を目の当たりにしても、「愛が神なんだ…」と儚げに言い切ってしまう父の姿は、心のとてつもなく深い部分に響いた感じがする。
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