サカイピロシネツキ

鏡の中にある如くのサカイピロシネツキのレビュー・感想・評価

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)
4.2
神の不在というよりも
愛の不在、特に親からの愛情の欠乏と
それにまつわる拗れもろもろ…。

むしろ話の所々に神が宿るかのような瞬間もあるように思えた。
作家である父の自殺未遂のエピソードが印象的だけど、
この父への不信ぶりを見ると作り話なんじゃ?と穿った見方もできる。


水や光、部屋のその先の闇といった
表現にも確実に神がかったショットがある。つまり、ベルイマンは映画を愛している。