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鏡の中にある如くのvouのレビュー・感想・評価

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)
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気難しく小難しい愛の非在と神の不在における心の所在と人間の原罪。無実と無罪の間の無間地獄。天国の醜悪さと地獄の美麗さがあったとして天国だからという理由だけでイングマール・ベルイマンは簡単に醜悪さを選びそう。イングマールのことこれからインギーって呼ぼうかなと頭の片隅でふと思ってフッと消えた。何は無くともスヴェン・ニクヴィストの撮影が天才。風景も屋根裏部屋も壁紙も陰影を含む影の描写もロケーションが素晴らしい。似てるというわけじゃないけど今作のアンデルソンより強迫性神経症の精神分裂的な部分ではポランスキー『反撥』のドヌーブの方が私的には親近感が湧くなーという自分でもよく分からない結論に至った。病んでるから。
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