中学生が考えたようなプロットでも唸るしかない出来に昇華させてしまうJCの映画は関西でいうところの「素うどん」、関東では「かけうどん」みたいだ!
シンプルにうまい!
機能が停止した警察署がギャングに襲撃されるという素材の良さだけを武器に「西部劇」という伝統の製法で、そこに居た者だけの共闘を「派手な爆破」や「込み入った人間関係」の「油揚げ」や「天婦羅」にたよらずあっさりとした、時には濃いめの風味で描くだけ。
それでいて図太い演出の歯ごたえや「じゃんけん」の軽さの喉ごしの良さで十分に腹持ちさせる。
尺の適度の長さも、手っ取り早く「活劇」を観たいという空腹感を素早く満足させる。
代わり映えしない毎度お馴染みJCミュージックは、芸がないよねと思わすがこれがないと味の引き立てが愕然に違う薬味の役割。
「リオ・ブラボー」とか言って高級感だそうとしてますけど、ほんとは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」じゃねえの。
ジョン・カーペンターは「B級アクション」のソウルフードだからよい。