Cerro

たぶん悪魔がのCerroのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
4.1
「『分別じゃなくって、悪魔のしわざだ!』彼は、奇妙な薄笑いを浮かべて考えた。この偶然がひどく彼を力づけた。」ドストエフスキー著『罪と罰』の主人公のラスコーリニコフが沸き上がる奇妙な力におされて庭番部屋から斧を盗みとるワンシーンを思い出しました。シャルルは彼の意図で動いているのか、それとも心の隙間に悪魔が入り込んでいるのか、誰もわからない。自分にすらも。アザラシを殺すのも悪魔のせいなのか。タンカーから汚い油を流しているのは?人に有害の農薬を畑にぶちまけているのは?たぶん、たぶん悪魔のせいだ。
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