ツクヨミ

たぶん悪魔がのツクヨミのレビュー・感想・評価

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)
1.1
徐々に死に向かいつつある男と彼を取り巻く人々との生活感。
裕福な家の出青年のシャルルは同世代の人々と過ごしていたが、次第に自殺願望に取り憑かれていく…
ロベール・ブレッソン監督作品。ロベール・ブレッソン監督特集上映にて鑑賞、都市に住む若者たちの日常を淡々と描いた本作は同時に社会風刺と死生観を孕んでいた。
"田舎司祭の日記"で司祭の仕事を全うしながら死に向かう男を描いたブレッソン監督は、今作では自殺願望に取り憑かれた男を描きマイナスに向かう人物を描くという点が共通していたと言える。しかし静謐さが今作に於いてかなり増しており、正直ラストの方は少し寝てしまったほど退屈な印象を受けてしまう。テーマは監督の言いたいことがよくわからないと感じたし、やはり個人的にブレッソン監督作品は苦手だと感じてしまった。
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