『バス男』『スーパーバッド 童貞ウォーズ』と並ぶ、邦題で損してる青春映画。
ファーストカットから男性器のメタファーで吹き出しました。
そっからも演出とテンポが冴えすぎてて笑いまくり。
高校の生徒会選挙を中心に、バチバチのバトルが繰り広げられる…だけではなく、それぞれが抱えてる悩み、欲求の昇華という意味合いが強くてそれがすごくよかったです。
トレイシーは自分の社会的な成功のために他人を踏みつけてでも勝とうとする。
ポールは生き甲斐であるスポーツができない虚しさにつけこまれて巻き込まれる。
タミーは自分の愛を無下にされたことに怒り戦う。
そして教師の主人公ジムは生徒会選挙に自分の感情的な思惑を挟んで、一種の代理戦争的なことをしだす。
それぞれの勝負意識をドラマの推進力にしつつ、救いのある答えを用意するところに「人生ってそういうもんだよなあ」というスッキリとした気持ちになりました。
腹抱えて爆笑しながらそういういい気持ちになれる映画って素晴らしいし凄いなあとしみじみ思いました。
倫理と道徳がキーワードでした。