完全に着地点を見失った迷作だが、ホラー映画として評価するなら最低限の面白さはある。
1〜2(ローリー編)、3(関係無し)、4〜6(ジェイミー編)と続いた?旧ハロウィンシリーズの完結編ですが、正直観る必要は一切無いと思います。
とにかくシナリオが壊滅的にダメです。
もっと正確に言うと、3の尻拭いの連鎖で溜まったツケを払わされたような印象です。
ホラー映画として評価すると
「殺害までがあっさり過ぎるが、割りと良い部分も多いので駄作と評価するほど酷くない」
続編でシリーズ完結編として評価すると
「今まで積み重ねてきたモノが無意味。襲われる理由も意味不明で、複雑なぽっと出の新設定も必要性を全く感じない。綺麗に完結するどころか滅茶苦茶にしただけで、後始末も何もせずに終わった」
って感じです。つまらないって言うより、続編が作りづらい作品を無理やり広げるだけ広げて収集がつかなくなった印象です。
個人的には4でローリーを出せなくしたのに、ラストを滅茶苦茶にして新主人公の可能性を狭めたのが戦犯な気がします。13日の金曜日の5→6みたいに、4の存在を早めに消してH20やハロウィン(2018)みたいなのを制作していれば6は生まれなかったのかな?と思ってしまいます。
とにかく不毛な作品です。そもそもの始まりの4が、数少ない血縁者を減らしてスタートした事自体がおかしかったのに、毎作投げやりな終わり方で未来の可能性を潰して終わってた4〜6は無かった事にされて当然です。
ただ、駄作とは言ってません。他の名作ホラーが方向性を見失ってた頃の作品よりは遥かにホラー映画としてのクオリティは高いです。
グロ度 10/2(最初意外は直接的に映るシーンがほぼ無い)