「ザ・シネマ」で激レア映画として放送された作品。
いわゆるアメリカの先住民が白人プロデューサー（？）に見入られ、ロデオで成り上がっていく話。
よくある話だと思うけど、この映画の場合はロデオの迫力がハンパ無かった。主人公が馬の下敷きになってしまうシーンでは、実際の事故映像に服装を合わせて撮ったものを編集で繋げていたので、最初観た時は本当にギョッとした。
普通に面白くて観る価値のある作品だと思うけど、何故に激レア作品になってしまったのか。

ザ・シネマ
2018/03

兄弟分の子熊と暮らすみなしごのヒーローがまず社会に放り出され、子熊と別れなければならない冒頭からグラグラに心乱される。フレデリックフォレストはデビュー初期から存在感があって、リチャードウィドマークに負けていない。みているだけで腰が痛くなりそうなロデオシーンもいいし、結局利用されて八百長させられるわ酒に溺れて女に喧嘩にだらしないウィドマークとの決別。チリ作るのが上手いネイティブのおじさんも死んでしまい、ウィドマークの家燃やして借りは返して山に帰っていくラストがしんみり染みる。古い生活を教えるために白人社会に出てきたと言い放った子ども時代から奴は賢かった。