揺籠ふぃるす

サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出の揺籠ふぃるすのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

戦争ホラー縛り 第二十一弾
(全二十一弾+番外一弾)

縛りプレイ、フィナーレを飾る本作。米国ルイジアナ州兵が偵察任務訓練にて訪れた沼沢地帯で、傍若無人な態度をとり地元民(ケイジャン)と揉めて、一人また一人とその数を減らしていく様を描くサバイバル・スリラー。

脚本が見事で、台詞回しが素敵でした。

(おそらく)銃口を前にし、一人絶望する兵士が漏らす。
「俺は悪くないぞ。
こんなはずじゃなかった。
こんなはずじゃ…」
俺=米国

高所より銃を突きつけ兵士を見下ろす地元民が吐き捨てるように言う。
「ここは俺たちの土地。
侵入者は容赦しない。
何も言わずに去れ。
兵隊さん」
地元民=ベトナム・コンサン

とも読み取れる反戦・厭戦ムードが全体を包む。州兵がほぼ無能で粗暴。

無事に脱出したかと思わせてからの連れこられてしまったケイジャン村からはもうハラハラのドキドキで一気に観られた。

ラストのスローモーション。間延びする音楽とヘリの旋回音。大写しになるUSAの文字とベトナム国旗を思わせる五芒星(違ってたらすみません)。心に響く余韻、流れるエンドクレジット――。

最後がこの作品で良かったと思わせる程のラストでした。

自分用メモ
監督脚本ウォルター・ヒル
『ウォリアーズ』『48時間』シリーズ。
制作『エイリアン』。

『トレマーズ』シリーズのフレッド・ウォード出演。
揺籠ふぃるす

揺籠ふぃるす