クリーム

レス・ザン・ゼロのクリームのレビュー・感想・評価

レス・ザン・ゼロ(1987年製作の映画)
4.0
自分為の備忘録に始めたfilmarks。気が付けば皆様のレビューを楽しく読ませて頂き、色々、教えて頂く事も増え、毎日楽しいフィルマライフを過ごさせて頂いています。1500レビュー目で、お礼を言いたかったので…。

皆様、いつもありがとうございます。
今後とも宜しくお願いします。

これは好きな作品。まずジャケが格好いい。で、バングルス(原作サイモン&ガーファンクル)の「冬の散歩道」が流れると一気に80年代へトリップする。当時の上流階級の若者達のお洒落でスタイリッシュな空気が凄く好きなのだけど、ロバート·ダウニーJrのジャンキーぶりが凄まじい。この頃の彼は私生活も薬物依存でした。なので、何処までが演技なのか?って感じです。
舞台は西海岸。リッチな家に生まれた高校の仲良し3人組クレイ、ジュリアン、ブレア。富裕だけど全員家庭は崩壊。みーんな親は離婚してます。高校を卒業し、ジュリアン以外は、大学進学を決めるが、ブレアは入学までの間にモデル業を始め、大学に行く気がなくなる。そして、ブレアは、クレイと付き合っていたが、彼の留守中にジュリアンと出来てしまった。クレイがクリスマス休暇で戻ると、2人はジャンキーになっていて、特にジュリアンは酷く。家を追い出され、多額の借金に追われていた。そして、ジュリアンを助けようとするのだが…。



ネタバレ↓



仲良し3人組の1人が、金持ち故にドラッグに溺れ破滅して行くと言う青春ドラマです。
リップを演じるジェームズ·スペイダーもハマリ役で、若いのにパーティを主催し、ドラッグを売りさばき、売春斡旋等もする。高校時代の級友ジュリアンを借金とドラッグで操り、男娼をさせると言うヤバい男。美形なので怖さマシマシ。 この当時右腕に♠️のタトゥーが入ってました。他の作品でも観た事があるので、実際に入ってたヤツです。
ブレアに未練のあったクレイは、彼女とよりを戻します。2人のキスシーンは結構濃厚だが、美男美女なんで観てられます。アンドリューのキスシーンは、あんなお顔で毎回どの作品でもワイルド。マジであの顔じゃなきゃ許されない。
2人が喧嘩して、クレイが車のドアを開け、振り返らずに黙って待つシーンは名場面。
クライマックスは、ジュリアンを救出し、3人で車を走らせます。逃亡中の車中でジュリアンはオーバードーズで死んでしまうのでした。
この映画の最大の見所は、ロバートのヤク中の演技、薬がキレた時の表情や突然訪れるヤク中ならではの不調は、もう演技に見えないです。一歩間違えばジュリアンと同じ末路だったかも知れないと思うと感慨深く。他の若くしてオーバードーズで亡くなった俳優達との違いは、なんだったのか?感慨深い作品です。

※ロバートは、6歳で父にマリファナを教わり、ヘロインやコカインの所持·使用で何度も逮捕され、服役も経験しています。
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