さすらい農場

北北西に進路を取れのさすらい農場のレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.6
〜この人も間違えられた男〜
今度の巻き込まれ男はベテラン広告マン
(2回離婚歴有り)
[ウソは戦略的誇張さ]などとハッタリをかます愉快な男なので、巻き込まれて殺されかけても不思議な安心感。
外交官殺害の濡れ衣を着せられ、秘密組織や警察からも追われる。
まさに絶体絶命の独り占め状態。
泥酔カーチェイスは手に汗握る場面だから観ながら[ヒイ]とうめきつつ、合成映像の味わいを楽しむのが作法。

開幕45分でヒロイン登場。ボヤけた演出でそれと分かる。(←キレイに見せる効果です)
360度地平線。地の果てのようなバス停で襲来するプロペラ機は有名なジャケのシーン。
ここで[おお…]とため息。
様々な伏線・小ネタの玉手箱。
オークション落札の像、マッチ、ラシュモア山のモニュメント(歴代大統領の顔を掘ってるやつ)の決闘で[へえ]と唸る。
スリルとロマンスと観光名所。
火サスの原点ここに極まれり。