アリは学びが速い人だね。高校の時、すでにボクサーとして有名で、ろくに学校に行っていず、出席日数が足りないし、卒業認定単位も不足していて、校長先生のお情けで卒業できたらしいが、これだけ、大洞吹きになり、口八丁手八丁でああいえばこういうである。ドキュメンタリーの出だしで、大学でスピーチをしているシーンがある。リズムがあって韻を踏んでいる詩歌を読んでいて、上手い。冗談も上手で話術を会得している。チャンピオンがなぜ、大学でスピーチをしたり、演劇を（詩歌を読む）しているかは、兵役を拒んでベトナム戦争に行かないから。そしてタイトルを剥奪されたしボクシングができなくさせられたからである。コリン・キャパニック（Colin Kaepernick）も理由が違うが、フットボールをする権利を剥奪された。彼は人種差別などの不正を訴えるために試合前の国歌演奏で膝をついて抗議し、アリは宗教上の理由でベトナムに行ってベトコンを殺すことを拒否した。ちょっと興味があるのでここに書くが、アリいわく、1962年１８歳の時、1-A で、1964 年に1-Yという（国に緊急時のみドラフトされる）軍に入るテストに落ちたと。しかし、1966年に軍は基準を落としたため、1-Aにもどされた。これはベトナムの戦争のため。軍の決定に対してもアリは問題意識が強い。それに漫画もいけるね。
ジョー・ルイスだって、マスター・サージャント。ベトナムにいっているが、歩兵として第一線で戦わないし、もちろん、アリは特別なサービスの仕事のつくからと。でもアリは『自分の敵は白人でベトコンじゃないと』
自分の意志を通して、キャリアをなくしても、生きる力を持っているアリとコリン。尊敬するね。大学生にしているスピーチはいいねえ。でも、全部書けないから書かない。

サニー・リストンとの試合で勝ってチャンピオンになった時、２２歳のアリは誰の質問もさせない勢いで、私は王者だ、世界を揺るがした。Oh I am so pretty !!!( 口を塞がれる）そして、レポーターに試合の結果をかきな！と。
こういう言葉の使い方、が最高にかっこいい。彼は本当に美しい。

このドキュメンタリーによるとその後、エライジャ・モハメットがリーダーであるイスラム（Nation of Islam）に参加するようだ。そこで1964 年モハメド・アリと改名する。
監獄で自ら学んだという、論理明確でダイナミックで頭脳明晰なカリスマ的なリーダー、マルコムxと交流を深める。彼はフレデリック・ダグラス以来の優秀な人だったらしい。
これによって、アリは黒人でも、白人社会の一員として見做されていたと。アリがNation of Islamに入ることは白人にとって、恐怖だったと。

対戦相手に敵対心を燃やし罵声を浴びせるこの態度は個人的なインタビューだと、まるっきり別人のようになって、静かに説明ができる。自分のボクシングを振り返って話している姿や声はまるで別人のようだ。相撲の睨み合いをしている時と同じで勢いをつけているのか？相手を憎まないと戦えないからね。

観たい映画クソほど溜まってるのに…

チャンピオンのS/S物の購買に1日を使ってしまったー！

古着から新作まで人の琴線と金銭に触れてきすぎなんだよーチャンピオン！

スウェットからフーディーまでチャンピオンだらけの我が家が

カーディガンやTシャツまでチャンピオンだらけの我が家になってしまう！

もう
幸せすぎるっ！

• #Holy.fuck'n.shit

1970年だから猪木戦よりも前の作品。かなり良いドキュメンタリー映画だった。アリは強いだけでなく魅せるボクサーだったのね。