三隅炎雄

ドラキュラの館の三隅炎雄のネタバレレビュー・内容・結末

ドラキュラの館(1967年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公のカメラマンがガールフレンドを連れて、相続したばかりの古城に向かう。城にはドラキュラ伯爵アレクサンダー・ダーシーとその夫人ポーラ・レイモンドが60年前(半端な数字だ)から住んでいて、追い出されてはかなわんと、ちょうど脱獄してきた狼男ロバート・ディックスに相続人殺しを依頼する。ジョン・キャラダインは城の執事役。カジモドみたいな下男レイ・ヤングが拉致してきた女たちから血を抜いて、ドラキュラ夫妻にドリンク提供する。いつもエレガントなキャラダイン翁は、ここでは鞭を振ったりけっこう体を張った演技も披露する。
狼男が満月になっても変身せず(ムズムズとはするらしい)、銀の銃弾でもないただの拳銃であっさり射殺されたのは、ひどい映画と知りつつ見ても想像を超えた。加えて同じ銃で何発撃たれてもカジモド下男は死なないんだから、いい加減もここまで来ると天晴と感心する。これが超低予算映画だ!と胸をはれる出来栄えだ。
三隅炎雄

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