ボインゴまちお

幸せなひとりぼっちのボインゴまちおのレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
3.5
【偏屈おじさんができるまで】

-注目ポイント👀-
①正直さの原点
②偏屈おじさんの秘密
③朝の見回り

① 自殺を図ろうとするおじさんに走馬灯のように過去が回想されるが、その中で彼の人生が語られる。彼の父親との財布の一件は、後の彼の性格に大きく影響していた。

②おじさんは今までの人生で色んなものを失ってきたが、その現実を受け入れ前を向いて生きてきた。その中でも奥さんに関する秘密が明かされる場面は衝撃的すぎた。

③おじさんは朝の日課として、近所を散歩する。地区のルールが守られているか、標識は壊れていないかといったチェックをしている。何気ない日課でも、ラストの見回りには感動する。

-感想✍️-
近所にいたらちょっと迷惑な、地区のルールに厳格なおじさん。妻に先立たれてひとりぼっちになり自殺を図ろうとする。しかし、何かと騒々しい近隣住民にかまっているうちに、関わりを持つようになる。孤独死が問題になっていたり、近所の人との関わりが希薄化した日本では見られない光景に羨ましさを感じた。住民同士に芽生える共同体意識のようなものがこの映画を心温まる作品にしてくれる。日本にも昔あった「結」の精神があるような所に住みたいなぁ。

-気になった点🤔-
車種から始まる些細なすれ違いが、車に詳しくない自分からするとピンとこなかった。