tera

幸せなひとりぼっちのteraのネタバレレビュー・内容・結末

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ひとつ確かなのは、誰も死からは逃れられないということだ

序盤から溢れ出るいい作品感。
伏線回収がわかりやすくて上手いなー!

最愛の妻が先立たれ、生きる意味を失い悲しみに暮れていた爺さん。自殺を試みようとすると、過去の回想シーンが流れ爺さんのこれまでの歩みが伺える。だが、不幸中の幸いに邪魔者が必ず入り未遂に終わる。自殺では死なないのがまたシンプルに上手い物語、いい映画を観てるなとつくづく思った。

爺さんは若い頃に(恐らく"白いシャツの男性"の企みで)家を燃やされ失い、列車に乗った。目覚めると後の妻となる靴が目に入る。この目覚めの場面、後に爺さんが亡くなるんだけど、その時にも同じ構図で先立たれた妻と再会する。
涙腺崩壊の追い打ちをくらった。


"人間は死ぬ間際、脳の処理速度が上がるため現実世界がゆっくりまわるらしい"
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