いつも眉間にしわを寄せて、毎朝の近隣住宅街のマナーのパトロールが日課、偏屈な初老の男性、オーヴェ。いつものようにパトロール後に花を買って妻ソーニャの墓参りに行き、出勤するが、突然のリストラに遭う。いよいよこの世に未練がなくなったオーヴェは、帰宅し首を吊ろうとするが、まさにそのタイミングで向かいの家に越してきた住人がオーヴェの家の郵便受けに車をぶつけ、邪魔が入ってしまう。
オーヴェ、本当に死ぬのが下手ね。
最初は人に文句を言ってばかりで嫌なおじさんといった感じだったが、オーヴェのこれまでの人生背景や人間味が徐々にあらわれてきて、オーヴェを好きにならずにはいられない展開になってしまう。