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幸せなひとりぼっちの8823のネタバレレビュー・内容・結末

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

妻を亡くした偏屈ジジイが隣人と打ち解けていく、っていう北欧版グラン・トリノ、って感じのストーリー。
人生最高のときに大事な人を亡くして(就職試験の結果報告した直後に父が列車に跳ねられたり、新婚旅行帰りのバスで事故にあって奥さんは下半身不随、お腹の子は流産)、そりゃあひねくれもするわ、ていうかひねくれてはいるけど間違ったことは言ってないし地域の治安を勝手に守ってくれるってめちゃくちゃ良い人(冒頭花屋クーポン事件はただん難癖だけども)
「家と車は喋らないから好き」的なっていうモノローグもグラン・トリノ感あった(あれも最初嫌ってた隣人の話だしね)
死のうとする度に走馬灯走りまくるわタイミングよく邪魔が入り、亡き妻のゲイの教え子が居候、さらに猫も増えるわで全然死ねなくなるの良かった。
事故かなんかで不随になった友達とのいざこざの理由、車かよって思ったけど、車にかける想いが正直どんなもんなのかわかんないからな…ていうかどんだけ車買い換えるんだよ
隣人のペルシャ人妻、死んだ奥さんに似た部分があったからジジイも素直?になれたのかも。あと美味しい料理は大事。
ピエロ相手に金返せ!ってゴネたり、新聞記者をガレージに閉じ込めたり、前に駐禁切った自転車を直してあげたり、じいさんめっちゃ良い人。
白シャツ野郎は、若かりし頃のじいさんの家に放火して宅地開発進めようとしたり、不随の友人を施設にぶち込もうとしたりつくづく嫌な奴だった。友人迎えに来た日に、記者に不正を指摘されて逃げ帰ってざまあ、ってかんじだった。
最後は割とあっさり死んだなー(毎日雪かきしててよかった)って印象で、この手の映画でありがちな、無駄に死をドラマティックに描くのが好きじゃないのでそこはすごくよかった。猫が寄り添ってくれてたし。
1つ言うとすれば、この手の邦題ダサすぎ
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