スウェーデン映画。
真面目で融通が利かない偏屈爺さんのオーヴェ。最愛の妻を亡くしひとりぼっちの孤独な生活に。生き甲斐は仕事と近所の見回り。しかしその仕事もリストラされクビになってしまった。絶望したオーヴェはこの世に別れを告げようとするが。。。
たしかに｢グラン・トリノ｣と少し似たプロットですね。去年観た｢孤独のススメ｣とも少し似た印象もありつつ、こちらの方がコミカルでハートフルでした。｢孤独のススメ｣では、記憶喪失の謎の男が、友人、奥さん、子供、全ての存在を担ってくれた感じですが、今作はそれぞれ＋猫にも出会います。猫ちゃん可愛いし演技上手だった^ ^
特に隣に引越してきた家族の存在が大きい。あの家族の良い意味での図々しさ＆お節介さがオーヴェの心の蟠りを少しづつ解かした。なかなかの距離感の近さで自分には真似できませんが 笑
自ら命を絶とうとする度に走馬灯のように出てくる回想シーンも良かった。どうして偏屈な性格になってしまったのか、オーヴェの生い立ちが徐々に明らかになります。奥さんがとても可愛らしい人で魅力的だったな。奥さんとの出会いと再会のシーンもとても素敵でした。ロマンチック。お墓で奥さんに話しかけるシーンも好きです。
オーヴェは幸せ者。新しい風を吹き込むのはいつも他者との出会い。新たな出会いが人を変えていく。心温まる作品でした。
