だった

永遠のガビーのだったのレビュー・感想・評価

永遠のガビー(1934年製作の映画)
4.0
円形のイメージが印象的。滑らかなカメラワークで語られがちなオフュルスだが、この映画では断絶の際立つ切り返し・カット割も目立つ。特にガビーが列車に乗り込む前の別れの電話はまるで留守番電話かのような、一方通行のやり取りがその後の映画スターとしての彼女の人生を既に告げていてビビる。ダンスシーンで前代未聞の360°高速パンが登場したり、アビーの掴みどころのない魅力に翻弄されるような撮影がところどころ散見され、螺旋階段や部屋を横断する横移動などオフュルスらしさはありつつも、何処か他の作品とは違った味わいがある。
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