数々の男の人生を狂わせてきた人気女優が昏睡状態の中で見る回想を描く、マックス・オフュルス監督の1934年作品。冒頭で本作がヴェネチア国際映画祭で技術賞を獲ったというテロップが出てくる。たしかにカメラ…
>>続きを読むナチスを逃れドイツからフランス(その後アメリカ)へ渡る時、経由したイタリアでたった一本遺したオフュールス作品。何故か同じ境遇でドイツを脱出したラングの唯一無二の傑作にして、あまりにもその国に馴染んだ…
>>続きを読む美しい人のきもちはわからんが、美しいというだけで人生大変そうだ。放っておいてほしい時はだれも放っておいてくれないのに。その心に空いた穴を埋められる人はいないし、きっとその穴は永遠に埋まらない。悲しい…
>>続きを読むガビーがこちらに頭を向けて横たわる医療器具の禍々しさ。男を狂わすガビーの美貌によって、彼女が楚々とした老婦人と結んだ友情が、その婦人の夫がガビーを愛したことから一気に破滅に向かう。ガビーも夫婦の息子…
>>続きを読む全編通しての構成、その始末のつけ方はラストを見るとやはり見事。初手からの人々の動きに加えて輪転機で示される大書されたガビーの名前とドアに書かれた書体がマッチカットのようになりドアがばんと開けられる動…
>>続きを読むパリで人気絶頂のイタリア女優が突然自殺を図る。しかしその理由が誰にもわからない。
手術台で麻酔をかけられた彼女は過去を回想し…。
流麗な映画を撮るマックス・オフュルス監督の作品で、しかもイタリアの…
ガビーだけがこちらを見ている。愛の罪と罰。人もカメラも良く動く。回転する。疾走する。車椅子が落ちる。車と船の移動切り返し、電車のディゾルブシーン凄まじい。「わたしは成功を手に入れたそうです。でもとて…
>>続きを読む怒涛の85分。オフュルスはカットが変わるたびに驚きを用意していて、緩やかな導線もそうだが、父親とガビーがイマジナリーラインを2度跨いでマッチでお互いのタバコの火を付けて親密になるシーンのような細かい…
>>続きを読む出会う男全て狂わすガール過ぎるガビーであるが当然節操のないおっさん達が勝手に人生を狂わせているだけであって、国民の恋人的な立ち位置を担わされるだけ担わされて誰に愛されるわけでもなく悲惨な最期を遂げて…
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