菩薩

人間ピラミッドの菩薩のレビュー・感想・評価

人間ピラミッド(1961年製作の映画)
4.0
てっちゃんが永遠に出ていかないって事以外よく知らないのでなんとも言えないのだが、やってる事ほとんどテラスハウスと変わらないのでは…この映画の場合は架空のクラスと謎の座礁船なのだが。人種間を乗り越えた友情は成立し得るかの思考実験は恋愛リアリティショーへと様相を変えようやくそこに芽生えかけた友情らしきものの芽をいとも容易くもぎ取っていく、ってこれもう最終的には男女間に友情は成立し得るか?に変わってないか…?黒人・白人の属性を解体し限りなく個人対個人の繋がりが生まれる事により新たな感情が芽生えていくが、その全てをぶち壊していく最強のサークル・クラッシャーが猛威をふるい…ってまぁ彼女に勝手に惚れた腫れたはじめて所有し出そうとする男が悪いとしか思えないが、アホみたいな鞘当て合戦からの映画史上最も悲惨な「どういうお笑い?」には度肝を抜かれた、アラン息してる…?虚構から立ち上がる現実は彼等の夏休みの終焉と共に幕を閉じるが、潰えたと思えた友情の芽は最後にその片鱗を覗かせる、ってなるとやっぱりこれは「人間」を映し出した真実の映画なのだろうって事で落ち着いた。
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