キミシマユウキ

下宿人のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

下宿人(1926年製作の映画)
3.3
毎週火曜日に金髪の美人を殺す謎の殺人鬼が住人を脅かすロンドン、貸部屋業をいとなむ場運ティング家に入居希望の謎の男が現れて…

サスペンス映画の神様
!!アルフレッド・ヒッチコック監督!!
ほぼデビュー作な初期作品!
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 サスペンス映画に”音”は大事



1927年のヒッチコックさんほぼデビュー作ということで、
粗削りなのかな?なんて思っていたら初期からキレキレで彼のスタンスは引退間際と大して変わっていないのである。
変態的なまでの”金髪美女”への執着や”勘違いされちゃった系”の話などは彼の十八番であり、今作でもそれを充分に楽しめる。
ただしサイレント映画ということで、ここ数年サイレントに対する抵抗は映画鑑賞を重ねてなくなってきたと自覚していたが、
まだまだ修行が足りなかったようだ。。
サスペンスでは緊張感を煽るために音楽や音を効果的に使っているので、今作はもちろんよくできた映画史に残る大事な作品なのだろうが、
個人的には少し物足りなくなってしまった。

キャストさすがに20年代なので知りません。
怪しい下宿人役の男優がおそらくイケメンなのだろうに、めちゃくちゃ怪しいメイクと撮られ方をしていて面白かった。

ちゃんと見れる作品という意味ではおそらく2作目ってくらい古いヒッチコック若き日の作品。
初めて彼を知るという方にはまだ早いかもしれないが、ベテランヒッチコックファンの皆様はもちろん押さえておきたいところだろう。

サスペンス映画好き、ヒッチコックのファン、そして金髪美女を毎週火曜日に殺したくなる方にはオススメの作品。