ぺんちゃん

ダージリン急行のぺんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ダージリン急行(2007年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

仕切り屋の長男(付き人に厳しい)
ヤリ⚫ンの次男(元カノに連絡)
人のもの勝手に使いまくりの三男(妻に不満を持っているのに妊娠7ヶ月)

ひとりが席を外す度に、残ったふたりで内緒話するの、女子か!と思った。

電車が迷子🤣
さすがインド。

乗り換え待ちでの野宿のシーン、ドビュッシー『月の光』が、とてもとても優しく響いた。
川の事故で少年が亡くなり、お父さんのお葬式を思い出す。
包帯、ヒゲ、ノッポで覚えてたから、過去の回想シーンでは長男次男分からなかった。そんなお顔だったのね🤭

空港まで行ったけど、結局チケット破り捨ててママのところに行くことに決めたのも、ママと兄弟で「言葉にしない」方法で分かり合おうとしたシーンも、兄弟3人で孔雀の羽でお祈りするシーンも、なんか良かった。上手く言葉にできない。

日本人の感覚では、男兄弟3人でスピリチュアルな旅をするって発想がないから新鮮だった。
兄弟で心を通わせることが目的って、素敵じゃない。

高い山の上で手を取り合っている3人を見て、何故か『西遊記』が頭をよぎった。さすが天竺。有難い経典は彼らの心の中に。

エンディングは『シャンゼリゼ通り』で「なんでやねん!インドじゃないんかい!」と思って笑った。でも雰囲気的にはとても合っていた。後ろじゃなく、目的地を見てるってことなのかな?

全部を理解できたわけじゃないけど、見ていて気持ちの良い、そしてちょっと笑えてスッキリする映画だった。
ウェス・アンダーソン監督、好きだな。
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