ヒデ

ダージリン急行のヒデのレビュー・感想・評価

ダージリン急行(2007年製作の映画)
4.3
要約すると疎遠だった3人兄弟がインド旅行を通してまた仲良くなるという映画です。今作の監督はウェスアンダーソンです。率直な感想としてはとても好きな映画でした。まず主人公の3人兄弟の見た目は全然違うのですが、話し方や彼らの接し方などで兄弟のように見えてしまいます。兄弟には見えますが、それぞれにしっかりとした性格などがあるのも好感度が上がりました。ストーリーも面白いです。色々とバタバタしてるようなストーリーなのですが、ウェスアンダーソンだからこそそれが魅力になるというか。その普通の監督なら映画としてダメだなと思う点がウェスアンダーソンの場合はコミカルにして笑わせるのが本当にうまいと思います。そして相変わらずカメラワークや撮り方が最高です。ウェスアンダーソンの撮り方は中心に重きを置いていて、例えばある人が喋っている場面では、その人をカメラのど真ん中に映します。それが普通なら気になりますが、ウェスアンダーソンの場合はむしろ良く見えます。全体的に笑えるシーンは多々あった上に、カメラワークは最高で、ストーリーもそれなりに好きで、リアリティがある映画で大好きな映画でした。ウェスアンダーソンが良く分からない方はグランドブタペストホテルを見ると良いと思います。彼の映画でトップレベルに良い作品だと個人的に思っています。
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