テキトーすぎる日本文化への考察、日本ヤクザとアジアンマフィアがごっちゃになった悪役…いかにも向こう側の制作者が思い付いたジャパンテイストの映画だけれど、あまりにも変すぎて日本人としては突っ込む気分が失せてこれはこれでいいやという感情になってくる。そこにどんなピンチにも冷静でジョークを忘れないドルフ・ラングレンとブランドン・リーの主役刑事コンビの軽妙な味わい、ひたすらテンポよくアクションも軽快にさばいていくマーク・L・レスター監督の演出が加わって頭を空っぽにして楽しめる映画空間が広がっていく。
主役のドルフ・ラングレンはいかにもガタイがいいが、アクションのテンポが遅いので受け手が素早くリアクションしたり監督が誤魔化して成立させている印象(威力はありそうだけれど)。その分ブランドン・リーが軽快な動きでフォローしており、演技の相性も良かっただけにリーの早世が無かったらコンビものがシリーズ化してもっと面白くなってたかも。
90年代初期らしく、女体盛りやヌードなどエロシーンが結構充実していてヒロインも惜しげもなく脱いでいる。