DVDボックスの掉尾を飾る（ハズの）作品…なのですが、他のと比べるとまずちょっと尺が長くて、んで（にも関わらず）肝心の中身が雑で冗長でかなりダルいのですよね。邦題はよ～分かりませんが原題『The Oblong Box』はポーの短編『長方形の箱』から借りてきており、とは言え話の中身は全然別物…という時点で（案の定）地雷だった、というコトにも見えざるを得ません。

とにかく、全編通してゴチャゴチャしすぎ＆肝心なトコロの展開運びが強引すぎると思うのですよね（⇒結局、腹に一物抱えたヤツが多すぎるのとか、強引という意味では特に「一族の者が死んだら遺体を村人に公開しなければならない⇒だから偽物の死体を持って来い」とかは正直ワケが分からない）。あと一つ、クリストファー・リー演じる（マッド・サイエンティスト的な）医者とかも唯々ごく真っ当な人って感じに見えてしまってたり、それは今作のホラーモンスター・エドワード卿も同様だったり（⇒コレもとにかく「モンスター感」が足りない単なるマスクの男になってたり）あとはアフリカ出身の魔術師？とかいう御仁が登場するのですがコレも全然魔術師にもナンにも見えなかったり、演出とゆーか根本的な配役のトコロからも相っ当に雑だと思いましたよね（⇒時代的におそらくモンド映画の影響を受けているのだと思われますが、そもそもポー原作なんてゴシック・ホラーの権化とモンド映画の雰囲気が整合するワケねーだろ！とも思います）。ちょっと迷いましたが、低めに寄せたこの点数にしておきます。