BOB

地下室のメロディーのBOBのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
4.0
ジャン・ギャバン×アラン・ドロン。フレンチ強盗映画。

5年の刑期を終え出所した老ギャングが、刑務所で目をつけた青年とその義兄を仲間にし、コート・ダジュールのカジノを襲う。

「安月給の自由なんか俺には向かない」💸

フランス2大スターとモダンジャズが織りなすスタイリッシュなクライムアクション。洒落た音楽と雰囲気、格好良い俳優たち、スリリングな強盗シーン、粋の極みのようなラストシーン。痺れっ放しだった。

完璧な強盗計画が進む中表れてくる人間の本性みたいなドラマも興味深い。恋愛、良心の呵責、男のプライド。それらがあの印象的なラストシーンに繋がる。ただ洒落た演出というだけでなく、人間ドラマとしても納得の結末に思えた。

スカーフェイスのアラン・ドロンがとてもセクシー。特別なオーラがある。内面はなかなかクズだが、どこか可愛げがあって憎めない。全身黒尽くめで、屋根を登ったり、配管を這ったりとスパイ顔負けの華麗な身のこなしを披露。

ジャン・ギャバンは、若者を巧みに使って美味しいところだけ持っていこうとする頭脳派のボス。アラン・ドロンとの掛け合いがとても良い。

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