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地下室のメロディーのRyuのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
3.6
刑務所から出所してきた老泥棒 シャルル。今度はカンヌのカジノから10億フランを盗む計画を立てる。シャルルは1年間同房だったチンピラの青年 フランシスとその義兄 ルイを仲間に引き入れる。

オープニングで流れるミシェル・マーニュによるメインテーマがマジでカッコいい。誰もが聞いたことあるであろうこの音楽、この映画の曲だったんですね。全然知りませんでした。
激シブなジャン・ギャバンと美しさ爆発している、まだまだ若いアラン・ドロン。フランスよ2大スターによるケイパームービーです。
話の展開としては、仲間になって、計画を立てて、実行して⋯⋯ と王道のケイパームービーとなっております。なのでストーリー的にはちょっと物足りなさを感じたのも事実ですが、軽快な音楽や主演の2人が醸し出す雰囲気など、やはりフランス映画だなぁと思えるオシャレな魅力がありました。
計画を実行する部分でのハラハラドキドキはケイパームービーのお約束みたいな感じですが、今作も然り。ヤンチャなアラン・ドロンのおかげで、いくつものピンチが訪れ、ハラハラドキドキでした。紳士なアラン・ドロンもいいですが、こういうわかりやすいワルなアラン・ドロンもめっちゃカッコいいですね。
そして今作はなんと言ってもラストがまぁ秀逸。あんな状況で言葉も発さず、表情も変えない2人がこれまたカッコいいんですよね。あそこまでいくと、もはや清々しささえ感じてしまいます。ラストカットの画面一面のお札って構図もオシャレですねー。自分だったら、発狂して、のたうち回っちゃうと思います(笑)。
現代に観ると、あらすじ的にはパンチに欠けるかもしれませんが、主演2人や音楽などの作品全体の雰囲気、そして見事なラスト。やはりフランス映画はオシャレだなぁ と感じる作品でした。
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