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地下室のメロディーのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

地下室のメロディー(1963年製作の映画)
3.9
アンリ・ヴェルヌイユ監督が、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンの2大スター共演で放った犯罪ドラマ。
原題:Mélodie en sous-sol(1963)

5年の刑期を終えて娑婆に出た老ギャングのシャルル(ジャン・ギャバン)は、足を洗ってくれと縋る妻ジャネット(ヴィヴィアーヌ・ロマンス)をふりすて、カンヌのパルム・ビーチにあるカジノの賭金を奪う計画を企てる。
刑務所で知り合った若者フランシス(アラン・ドロン)と彼の義兄ルイ(モーリス・ビロー)を仲間に入れ、見事強奪に成功したかにみえたが…。

「私の観る目も落ちたものね。下品な男だわ」

ミシェル・マーニュのモダンジャズが、印象的に使われている。
ラストのプールのシーンは、サスペンスが盛り上がり、緊迫感一杯でハラハラドキドキ。
ジャン・ギャバンは貫禄の演技。
対するドロンは、上流階級の紳士になりすましても、女(踊り子のブリジット:カルラ・マルリエ)が絡むと、冷静さを失い、品のなさが出てしまうチンピラ役で、彼の個性にぴったり。
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