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ビッグ・フィッシュのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.8
ダニエル・ウォレスのベストセラー小説「ビッグ・フィッシュ-  父と息子の物語」をティム・バートン監督が映画化したファンタジー。
原題: Big Fish (2003)

自身の体験を作り話(おとぎ話)に仕立てて語る父親エドワード(アルバート・フィニー)に反発し、自分の結婚式後疎遠になった息子ウィル(ビリー・クラダップ)は、母サンドラ(ジェシカ・ラング)から父危篤の知らせをうけ、3年ぶりに身重の妻ジョセフィーン(マリオン・コティヤール)を連れ帰郷する…。

物語は、過去と現在とが交互に語られ、
若い頃の父エドワードをユアン・マクレガーが、サンドラをアリソン・ローマンが演じる。

~他の登場人物~
・少女ジェニー/ジェニファー・ヒル 、 幽霊屋敷の老女/魔女(ヘレナ・ボナム=カーター)
・5メートルの巨人カール(マシュー・マッグローリー)
・詩人ノザー・ウィンズロー(スティーヴ・ブシェミ)
・ベネット医師(ロバート・ギローム)
・サーカスのエーモス・キャロウェイ団長/狼男(ダニー・デヴィート)
・ライバルで町一番の愚か者、ドン・プライス(デヴィッド・デンマン)
・下半身が一つの双子の歌手(エイダ・タイ)

"魔女の目に映る死ぬ時の姿"
"二つの道"
"スペクター(幻の町)"と"靴"
"ビッグ・フィッシュ"と"人魚"
"一面の水仙"
"兵役"
"出張セールス"と"銀行強盗"
"本当の話"

「君が大きすぎるんじゃなくて、町のほうが小さすぎるって思ったことはないかい?」
Did you ever think that maybe you're not too big, but maybe this town is just too small?

「人に釣られない魚が、川で一番の大物になる」
The biggest fish in the river gets that way by never being caught.

「その夜、…は彼の運命に出会い、私は運命の○に会った」

「あの夜、知ったんだ。悪いとか邪悪だと言われているものは、単に孤独で、社交的な洗練さがないだけだ、と」
It was that night I discovered that most things you consider evil or wicked are simply lonely, and lacking in the social niceties.

「普通の人は事実をそのまま話す。分かりやすいが、面白くない」
Most men, they'll tell you a story straight through. It won't be complicated, but it won't be interesting either.

「父さんは○○だ。現実には存在しない」(ヒント:子どもの頃はいると信じる)

「…偶然だった。2度ともね。最初は早すぎて、2度目は遅すぎた」

「…にとって女性は2種類しかいない。○○とそれ以外だ」(ヒント:名前)

「シザーハンズ」で注目されたバートン監督が新境地を開き、爽やかな作風に仕上げました。
ワシントン・アーヴィングの「リップ・ヴァン・ウィンクル」やマーク・トゥエインの文学作品など、アメリカにはほら話の伝統があります。
その伝統は次世代に引き継がれ、ティム・バートン監督も前年に亡くなった父親の影響を受け、このような自伝的作品に投影させたのですね。
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