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女記者フライデー/謎の暗殺計画のcatmanのレビュー・感想・評価

5.0
1975年公開のブラックスプロイテーション。キャッチコピーが「WHAM! BAM! HERE COMES PAM! 」という割に彼女自身によるアクションは殆ど見られないけど、その分最高にチャーミングなパム・グリアの芝居とファッションが見られる尊い眼福作品。七変化よろしく多彩な衣装を披露してくれるのが嬉しい。時折見せるコミカルな演技も愛らしく、むろんセクシィ要素もぬかりなし。スクープを狙う雑誌カメラマンとしての設定がもっと活かされていたらなお良かったな〜。
共演は我らのブラザー、ヤフェット・コットー(私立探偵)で、ロッキーでブレイクする直前のカール・ウェザース(殺し屋)とのルーフトップチェイスあり。ファッションデザイナーのゴッド姐ちゃん役、アーサCatwoman キットは強烈な存在感。ファッションモデル役にはイケてるシスター達が続々登場。フライデーの幼い弟も良いキャラだし、賑やかなキャスティングが良い。トークボックスをフィーチャーしたファンク度高めの劇伴もナイス。一般的な映画としてのクオリティは決して高いとは言えないものの、パムのファンだったら文句無しに楽しめる逸品。全体的にライトな作風ながら、自立したアフリカンアメリカンの女性を主人公に据えた真面目なメッセージが込められているのも素敵だと思う。90分。

原作がコミックと知って検索してみたらめちゃくちゃ良いグラフィックで痺れた
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