キットカットガール

下女のキットカットガールのネタバレレビュー・内容・結末

下女(1960年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 グラスのショットはヒッチコックの『白い恐怖』と『断崖』を彷彿とさせる。家の間取り(とりわけ階段部分)も『サイコ』みたいで、居間にあるカラスの剥製?もまさにヒッチコックで、どうしても関係させずにはいられなくなった。サスペンスという事で、監督に影響を与えていたのかな。影の使い方も良かった。
 それにしても、カマキリ女というか、本当に寄生虫みたい。ただ、彼女をはじめ、登場人物の心理がいまいちよく分からなかった(だからこそ、「カマキリ女」はサイコパスなのだろうけど)。行動との因果性が曖昧で、作品全体を通しての一貫性もないような気がした。