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下女のmiのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
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何するかわからない女中に怯えながら暮らすより、家や職や体面を失っても家族だけで暮らすことの方がよっぽどましに思えるのだけど、その選択肢が浮かばない家族の頭のおかしさ(がミソなんだろうな……)
社会的な階級と物理的な位置(1階と2階)が逆転しているのが面白い。2つの空間の仲立ちをする階段でことが起こる。子どもは1階で息を引き取ったけれど、女中は階段の途中で倒れる。男性主人公は1階で死ぬことにこだわる。
階段で起こる殺人、子どもが世帯内の怖い存在を認識しているところは『パラサイト』だし、『殺人の追憶』で2人の刑事があやとりするカットのオマージュ元が冒頭に出てくるし、ポンジュノ関係で発見が多くて楽しい 『パラサイト』のモノクロ版出したのも本作リスペクトだったのかな
あと画面の明暗がはっきりしているところが好き、現場めちゃくちゃまぶしそう
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