shinichiro

下女のshinichiroのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
4.0
◎ 雨の中の操り糸による生き地獄

 下女が悪魔のような満島ひかり似で目が離せなかった、、、外はずっと雨で雷も鳴っていて木まで燃えてほんまに外は地獄で家から一歩もでれないくらいの密室劇(工場以外)。象徴的な家の中の階段が何度も出てくる。不協和音と雨だれのピアノの対比もよき。
ネズミ退治の毒がずっと中心にある。
救い難い劇伴が流れてきてむさ苦しい気持ちが続き、ナイーブな終わりかと思いきや、雨の中電車が横断してきて神妙な気持ちを遮断され、コメディタッチな夫の言い訳のような教訓にはちょっと笑った。
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