このレビューはネタバレを含みます
赤と黒。生と死。カウントダウンやら独特なカットが雰囲気出てて好きです。
めちゃめちゃにクズでクソな金も名誉もない、欲望しかない男のどうしようもない話。父娘の関係を越えるところに最高の気持ち悪さがある。
ギャスパーらしいと言っていいのか、中身が無い癖に、大仰にくどくどと語る男。自分が世界の中心であり、一番の悲劇の主人公だと信じて疑わないところが面白い。
娘が無表情で何も話さないことで、男が好き勝手やれる世界線を創り上げている。
あんなに拳銃に頼って死まで空想してるのに、結局、生を選んでいるところに裏切りと胸糞悪さを感じさせてくれる。監督ありがとうよ。