ユベタカ

GANTZ:Oのユベタカのネタバレレビュー・内容・結末

GANTZ:O(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。心沸き踊る作品。Netflixさん、GANTZをドラマ化してみませんか?

何が素晴らしかったかは2点に集約される。

①映画の枠内での原作をリスペクトしたストーリー構成
96分という限られた時間の中で、原作を中心に据えながらオリジナルで補完するバランスが絶妙。原作通りに大阪編をやろうとすると過去からの繋がりも含めると1シーズン8話ほどのドラマくらいの時間は必要。
加藤を中心とした最小限の東京メンバーとコンプラ的に厳しいメンバーを省いた(薬中やSEXジャンキー)大阪メンバーに絞ることで話の風呂敷を広げすぎることなくコアの部分は抑えていた。
特に秀逸だったのは、本来であればGANTZ経験済みの加藤を初見として送り込んだこと。終盤にゲームクリア後にもう1度送られてきてしまったことが発覚するが、これによりこの映画を始めてみる人にGANTZの異様さを伝え感情移入させる役割を果たすことができた。

②妖怪の不気味さを抜群に表現するCG
本作はフル3DCGでの映画ということもあり不安を抱えながら見始めたが、そんな不安はすぐに吹き飛んだ。
ぬらりひょんの各種形態との銭湯はもちろんのことながら、天狗がZガンに潰されるシーンの迫力は圧巻。Zガンの圧に耐えながら突き進む天狗の姿は名シーン。GANTZスーツやガンの効果音やデザインも素晴らしく見てて興奮しっぱなしであった

無理なことは承知の上で、本作で登場がなかった人気キャラである桑原や筋肉ライダー(厳密には過去回想で出ているが)、氷川を交えた完全版を見てみたいと心から願っている。Netflixさん、よろしくお願い申し上げます。
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