THE FIRST SLAM DUNKのユベタカのネタバレレビュー・内容・結末

高校時代に原作を読んでいたこともあり懐古心で映画館へ。山王戦を基軸にリョータの過去を掘り下げながら進めていくストーリー。
なぜかやたらと前評判が低かったためハードルは下げていたが、原作読了者ならば誰もが楽しめる作品だったと言える。リョータの過去話はもう少し母親の内面の機微を掘り下げられていたら最後の海岸の会話もグッとくるものがあったかと思う。思った以上に画面や音の動と静がハッキリしていたためIMAXで見ればよかった。

映画の尺の都合上仕方ないが、初見の人は前提情報がほぼない(桜木の素人からの成長過程、流川という人間そのもの、山王の王者感などなど多々)ため面白さの半分も理解できそうにない。カタルシスを感じられないと思う。ただあまりにも多くの人間がスラムダンクを人生で触れているため、初見無視の構成をできるのが天下を獲った漫画の特権。心が湧き上がる感情を欲する人(原作読了済みで)は是非一度鑑賞をお勧めする。