津軽系こけし

26世紀青年の津軽系こけしのレビュー・感想・評価

26世紀青年(2006年製作の映画)
3.8
賢い?そんなの知るか


野党に関しては今と大差ない
冷凍保存された男女が目覚めた世界は26世紀、人類のIQが急速に降下して”バカ”がそこら中に溢れるコメディディストピア。本当にバカばかりなのだけどそこに現代社会への皮肉みたいなものもあったりで、いろんな笑いを促されるコメディでした。

このバカな世界の描写がかなりお金かかってて、それを見物するだけでも楽しめる。やはりこういう”もしも”映画は、作り手が想定していたビジョンがどれだけ再現できてるかに面白さがついてくるのだとつくづく思わされる。「トュルーマンショー」の世界に恐ろしさを感じるように、この映画の世界にも視覚的な暴力性がある。視覚表現の底抜けた現実性を感じる昨今である。

しかしながら、女性関係に関しては羨ましく思わなくもない。ということは、私もあの世界の住人に近づいているという証拠だろう。それは、あの世界がすぐそこまで近づいているという兆しではないだろうか(こじつけ)

読者諸賢、賢者にすがり震えて眠れ。
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