BOB

26世紀青年のBOBのレビュー・感想・評価

26世紀青年(2006年製作の映画)
3.5
おバカコメディ映画の最高峰。

人類冷凍実験の被験者となったごく平凡な男が、500年後に目覚めると、そこは超おバカ社会になっていた。

"The #1 movie in America was called "Ass." And that's all it was for 90 minutes. It won eight Oscars that year, including best screenplay."

人類の知性の大切さを説いたSF大作。

というのは冗談で、スーパーウルトラおバカコメディ。これほどバカな映画は観たことがない。半分呆れながらも、バカ化が極限まで進んだディストピア世界を、ブラック・コメディ感覚で楽しんだ。

冒頭の社会風刺シーンはなるほどなと思った。頭の良い金持ちはなかなか子供を作らず、頭の悪い貧乏人はバンバン子供を増やしていく。確かに、これが500年も続けば、形骸化したロボットと頭を使わないバカばかりの世界が出来上がるかもな。

面白かったディストピア描写。
・行き着く先は金とセックス。
・ゲーターレードがアメリカを支配し、国民の半数を養う超巨大企業に。ホワイトハウスのトップ議題が、農業に適しているのはゲーターレードか水か。主張は電解質は体に良いの一点張り。
・ジャンクフードばかり食べ、下品でバカなテレビばかり観るアメリカ人。
・『US』ではなく『Ass』がアカデミー賞を総なめ。
・アメリカ大統領が、プロレスラー兼AV男優。
・スタバが如何わしいマッサージ屋に。ラテがマッサージのメニュー名に。

主演のルーク・ウィルソンはオーウェン・ウィルソンの弟。ヒロインのマーヤ・ルドルフは"Loving you"♪で知られる歌手ミニー・リパートンの娘であり、PTAの奥さんらしい。

"Sure, Not"

"Don't worry, scrote. There are plenty of 'tards out there living really kick-ass lives. My first wife was 'tarded. She's a pilot now."

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