「26世紀青年」というバカみたいな邦題がつくのもこの映画の世界観の一部である。
2005年、人間の冬眠実験のため選ばれた”平均の代表”の軍人ジョーと売春婦リタ。
1年の予定だったが、忘れ去られて500年後に目覚めてしまった。
その未来はすっかり人類の知能が低下してしまい、彼らはその世界では天才として扱われるのであった。
500年後の未来ではゲータレード(スポーツドリンク)を畑にまいている、理由は美味いから。
しかし作物は全く育たない。
平均男であったジョーは
「水をまけばいい」と進言。
みるみる育つ作物。
「こいつスゲー!」と一気に有名人に。
こんなディストピア世界で繰り広げられる風刺たっぷりかつ笑えるコメディ。
そもそもなぜこんな世界になってしまったかというと、
頭がいい人は子作りを先延ばしにし、
頭が悪い奴はポンポンと子供を作る。
それを繰り返して行ったらこういう世界になるだろうという理由もちゃんとあって、
確かにそうかも知らないと納得させられるリアルさがあるのだ。
そして最後には、「ちゃんと考えよう!」というような名演説が待ってます。
いい作品だなぁ。