ミク

マーゴット・ウェディングのミクのレビュー・感想・評価

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)
3.5
先日見た「ヤングアダルトニューヨーク」が結構ポップでめちゃ笑えたのでこちらも明るいかと思い込んでたらまさかの暗さだった。ノア監督はちょいとズレてる人たちの苦労を汲み取るのが巧い。

自分が正しいと思ったことを人に押し付けることは、果たして正解なのか。家族だからという単純な理由で強く当たったり、心開いてる人にはなんでも言いやすくなって強い言葉で言っちゃいがち。それで、崩れる人間関係って修復難しそうだけど、血族だと付き合い続ける執念が不思議。孤独の怖さを”家族”という集団の中に居場所を作ることで安心感を得てる。人間臭い不器用な愛の方が真実味があって好き。

変わり者のダークな笑いというか、大笑いしていてもその奥の闇が深いというか。語弊がありそうだけど、とにかく楽しくない!楽しく幸せに生きたいって必死になってる人から出てる暗さって客観的に見ると痛かったりする。多分この作品は、見れば見るほど味が濃いくなるスルメ映画。
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