FREDDY

マーゴット・ウェディングのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

ノア・バームバック監督が手掛けた家族ドラマ作品である本作は、疎遠となっていた、自由奔放な妹・ポーリンの結婚の報告を受け実家へ帰省した、女性作家のマーゴとその家族らが織り成す再生の物語が描かれたハートウォーミングな作品とのことだったのだが、登場人物らはそれぞれにどこかしら欠落していて、映し出されるものは、マーゴとポーリン姉妹の確執をはじめ、隣人トラブルや不貞行為など複雑な問題に揺れる彼女たちの心情や、思春期を迎えた子供たちの葛藤。物語という物語はとくになく、家庭内で起こりうる様々なトラブルを詰め込んだ作品という印象を強く受けましたね。登場人物らの"欠落した部分"こそがこの複雑な関係性を築き上げた最大の要因であり、本作を楽しむための要となっているのだが、面白いことには面白いです。ジャック・ブラックが演じたマルコムのキャラクター性や彼が見せるコメディも良いとは思います。ただ、全体的にゆったりとした雰囲気で人によっては退屈に感じてしまうでしょうし、とにかくこの不安定な家族を見ていると煮え切らない思いで胸がいっぱいに。こういう趣旨のものなのだろうが、本作は万人受けするものではないかと。
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