※このレビューは事件ではなくあくまで映画に対する感想です。
映画からかなり逸れた話になってしまうのだけれど、わたしの映像性癖の一つに“悲惨な事件の再現VTR”がある。
その性癖は『ザ!世界仰天ニュース』や『奇跡体験!アンビリーバボー』がきっかけとなり芽生えた性癖ではあるが、映画では満たされることのない部分だと思っていた。
それがこの映画では深く満たされた、とまず語っておきたい。
本筋とは全く関係がなさすぎるので隠すべき意見だと思うが、理解してもらう矛先が浮かばなかったので少し場を拝借させていただきました。
すみませんでした。でももし、同じ性癖の方がいればこの映画を見て欲しいです。。。
190分と長尺で、情報も多い作品ではあるので(文字と口頭での丁寧な説明がある分、理解できるけど集中力がいる)、わたしは3日に分けて鑑賞した。
本編の感想としては、『総括』が活発になって来た頃には、もはや登場人物全員に嫌気がさしてくる。
そして、終盤に挟まれる茶番以下の恋愛模様には吐き気を覚える(胸糞興奮ポイントではある)。
監督の描きたい真実がまっすぐ伝わってくる作品。
『悪い思想』とは、柔軟性をなくし凝固したもののことだと考えることもできるな、と思った。
この先の反旗を翻す者たちはこうであってほしくないと思った。
坂井真紀さんが演じる物凄く恐ろしいシーンがトラウマ級。
「勇気がなかったんだ」という言葉が一番しんどい。