実録・連合赤軍 あさま山荘への道程（みち）のぽかぽかのレビュー・感想・評価

母親の呼びかけを聞いて井浦新が「老けたな」って呟く辺りで泣いた。外側を全く映さずに警察も母親や家族も声だけが響く。ここが例えばNHKのドラマだったら母親の姿を映しちゃいそうだし。伴アンリと坂井真紀の別れが妙にぐっとくる百合的に見えて、遠山美枝子の死にディゾルブされるフラッシュバックで余計感動させられる。泣き叫ぶ声の本物感。3時間超えだけど全部が適切な描き方で過不足ない。雪山で逃走するシーンはジョセフ・ロージーの『コンクリート・ジャングル』っぽくて熱かった。