海のシーンでめちゃくちゃ曇り空なのすごいし委員長があわてて髪をほどいてエプロン外すところが可愛すぎてヤバい。超絶告白シーンは言わずもがな、委員長がミライを忘れてしまう瞬間のミライが振り返る顔面→繋いでた手を離す、で委員長を映さなくなるのすごすぎる。自転車と階段、記憶喪失という主題で細田守を想起せずにはいられないのだけど、細田はこれを観て感動して『未来のミライ』を作ったんだという陰謀論が頭に浮かんでしまう。『君の名は』にしろ『彼方からの手紙』にしろ、記憶喪失を主題とした過去と未来が入り交じる物語の現在地が「階段」に収束するというのがすごく示唆的で面白い。投げやりにも思えるラストはこれでいいの？とも思うけど現実を虚構化して俺を映画へと前進させるものはいつだってこんな欠乏感だったなって思った。「魔法少女はいつもとなりに」そう真剣に信じられたらなんて素敵だろう。
