yaaa

イングロリアス・バスターズのyaaaのレビュー・感想・評価

5.0
映画好き同士の殺し合い。
戦争映画というよりも、巨大組織の組長の玉を捕ろうとするはみ出し集団と組長に恨みを持つ一般市民の抗争を描くやくざ映画に近い。
アクションシーンが少ないといわれるが、全編が言葉による銃撃戦で満載ではないか。
「トゥルー・ロマンス」のウォーケン対ホッパーのシーンが形を変えて延々続く。それが役者の変な顔とマッチして飽きさせない。
特攻暗殺物の流れなんて、だいたい予想つくやろうと事の進展を細かく綴ることを放棄して、あえてカットしてもよいようなしゃべりの銃撃戦のみを抽出していく荒い脚本構成は斬新。
第二次世界大戦ジャンル映画の枠を借りて歴史を無視するその自由さは素晴らしい。
唯一残念なのはブラビとナチ大佐のおしゃべりの銃撃戦が少なかったことか。
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