M少佐

G.I.ジェーンのM少佐のレビュー・感想・評価

G.I.ジェーン(1997年製作の映画)
1.3
 GI ジョーは知っていてもGI ジェーンとはこれいかに?

女性の地位向上の為に政治的に利用される女性兵士オニール大尉。
彼女は実戦経験の無さからパートナー(同期の軍人)との階級差に不満もあり、常識では考えられない道を敢えて自ら選ぶ。
最強にして最悪の訓練を誇るアメリカ海軍陸戦隊(海兵隊)「ネイビーシールズ」の訓練に参加することになった。

日本人の常識では逸脱した、なかなか理解しがたい映画。
女性自衛官は居ても、そもそも軍隊の無い我が国では徹頭徹尾、理解不能。
出だしの政治的な汚い取引も、チンプンカンプン。
詰め込み過ぎは否めません。
たしかに厳しい訓練風景や女性蔑視な台詞、主役に対する暴力の描写の厳しさは女性には見るに耐えないかと思います。
しかし現実は、もっと厳しく・・・
話が逸れました。

先程も書きましたが詰め込み過ぎにより、ストーリーの主軸が見えづらく、どこが見所か伝えにくい作品です。
普通のミリタリーものとしても、政治的駆け引きの物語としても、もの足りません。
強いて言えばデミ・ムーアの役者根性の凄まじさには思うところもあり。

いったい誰に見せたいのやら。
M少佐

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