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飢餓海峡のmのネタバレレビュー・内容・結末

飢餓海峡(1965年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

『砂の器』との類似点は多いが、音楽の用い方に関しては異なる趣きがある。冨田勲のシンセサイザーの響きは、漆黒の肌を持つ大海原の底流を描き尽くす本作と、見事な調和を成す。しかし、肝心な場面で音楽は鳴り響かず、その空白を三國連太郎による圧巻の演技が満たしている。

戦後まもなくの飢えと混乱の中に現れた、人間の業、情念、貧困。

左幸子は再評価されるべき。
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