ギリシャ系カナダ人の女優ニア・ヴァルダロスの実体験をもとに、彼女が主演と脚本を担当した大ヒットラブコメディー。
シカゴ在住の30歳女性トゥーラは、ギリシャ系のアメリカ人。厳格な両親のもと育てられ未だに恋愛経験はゼロ、両親のレストランで自らの将来を憂いながら働く日々を続けていた。そんなある日、店に来ていたアメリカ人男性のイアンに一目惚れ。彼への想いも募る中で一家のしきたりに嫌気がさし、「女性に学問は要らない」という父親の一言に一念発起して大学へ進学し容姿もイメチェンを図るのだが…。
ひぃ~~~!!ギリシャ式結婚、なんて大変なんだ!!(笑)典型的なWASP(ホワイト・アングロ-サクソン・プロテスタント )であるイアンとの恋路は、伝統的な家柄に育ってきたトゥーラにとってはまさにいばらの道。お父さんの格言や謎の親戚のしきたりに振り回されて、なかなか前進しない感じがもどかしい反面、にぎやかなシーンの連続で楽しかったです。
宗教や人種の壁を乗り越えてでも一緒に添い遂げたいと思い合えるって本当に幸せなことだなあ…。イアンとトゥーラのお互いを思いやる心に、月並みな表現で恐縮ですが、とっても心癒されました。
でもなんと言っても自分の容姿や家柄を理由にして諦めずに、勉強やイメチェンに熱心に取り組んで30歳から自分の可能性を広げることで幸せを手に入れたトゥーラの姿に奮い立たされる一本。